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MM体験記第壱回  

メタルマックス体験記第壱回です。(リオラド…からまだ出てない、笑)


この世界で修理工なんかじゃ食っていけないと、父ちゃんを見て思った。
もっと稼げて凄い仕事に就きたいんだ。そんな仕事がこれだった。

“モンスターハンター”

世界に蔓延るモンスターを倒して賞金を稼ぐ。すげぇカッコイイと思わね?
ハンターになってモンスターを倒してお金をもらう。んで有名になる。
最高じゃないか!


だから、父ちゃんと姉ちゃんとでメシを食っていたとある夜、言ってやったんだ。


「父ちゃん、オレ“モンスターハンター”になる」
「ブフーーーッ!!!」

父ちゃんは口に含んでたご飯をオレに向かって豪快に
ヨガファイアの如く撃ってきた。きちんと避けたけどな。
そして顔をサラダに乗ってるトマトみたいに真っ赤にしながら父ちゃんは怒り出した。

「まだそんな事を言っているのか、はんた!!」

「まだ」というのは、前々からオレがぼやいていたから。
その度にここで修理工として一生暮らせって父ちゃんは言ってきた。
でも言われれば言われるほどオレは益々ハンターを目指したくなったんだ。
ここで引いてたまるか、カウンターをお見舞いしてやるぜ。

「うるせえなぁ、こんなちっさい修理工じゃダメなんだよ!
 ハンターになって有名になりたいんだよ!」

「どうして地道な生活を送ろうとしないんだ!
 あれだけ言ったのにお前は…!!」

「お父さん!そんな頭越しに怒鳴らなくても…」
「お前は黙っていろ!」

いつも以上の喧騒に心配したのか姉ちゃんが口を挟んできたけど父ちゃんは
あっさり押し返した。これはかなり怒って…いや、こんな程度じゃ怯まないぞ。
とうとう父ちゃんは立ち上がった。く、来るか?今日は何の技だ?
正直長年その類のものを受け続けたから耐久性には自信が…

「お前のようなやつは勘当だ!世の中の冷たい風に当たって
 そののぼせた頭を冷やしてきやがれ!!」


完全怒髪天な父ちゃんはオレの首根っこを掴んで強引に家の外へ連れ出した。
なんだかいつもと違う展開に戸惑ってるオレの様子なんかお構いなしだ。
え?抵抗しないのかって?「勘当」の意味がわかんないから考えてたんだよ。
そんなオレを姉ちゃんは扉の隙間からまた心配そうな顔で見ていた。


真っ暗な外へオレを連れ出した父ちゃんはようやく首根っこを離してくれた。
なんだよとばかりに父ちゃんを睨むけど父ちゃんの怒りのオーラは収まっちゃいない。

「さあ、どこにでも行っちまえ!」

とか言いつつ父ちゃんは背後からオレの腰に手を回した。
そんでもってオレの視界が逆転した。




あ、まずい。
















「わははははは!どうした、坊主!」

う…な、なんだこの声は。聞いたことがある。でもなんで笑われてるんだ?

「悪さでもして家から追い出されたのか?」

というかその前に視界が真っ黒だ。いや、違う。オレがうつ伏せなんだ。
ガバッと顔を上げるとそこにいたのは父ちゃんの修理屋で働いてるおっちゃんだった。
おっちゃんはオレを笑いながら言うだけ言うと作業場へと戻って行った。


パンパンとズボンについたジャリをはらって状況確認。
今は朝。ここはオレの家というか修理屋とくっついてる家の外。
父ちゃんは何事も無かったかのように機械の修理をしている。
そしてオレが倒れていた付近の地面に何かがめり込んだ跡がある。
どうやら昨晩オレがここにをめり込ませたみたいだ。
父ちゃんめ、ジャーマンスープレックスなんて仕掛けやがって。
昔からよくボコボコにされてたから大して痛くはないけどまたコブができちまった。
勘当?されたけどとりあえず父ちゃんの言う通りこれでどこにでも行けるようになったのは事実。
でも旅に出かけるには何も準備できていない。とりあえず家に入って準備しないと。


「はんた!」

戸を開けた途端姉ちゃんが安堵の色を浮かべた顔でオレに駆け寄ってきた。
まずはジャーマンスープレックスをモロに喰らってできたコブが
目に入ったみたいで驚いていたけど。

「良かった、あれだけコンボを受けていたのに無事で…」

涙ながらに語る姉ちゃんの姿にオレは思わずぎょっとしてしまった。
え、なにジャーマンの後まだ続き喰らってたのかオレは。
コブを優しく撫でながら姉ちゃんはオレの瞳を見つめて話しかける。

「本当にハンターを目指すのね」
「ああ、賞金を稼いだら姉ちゃんをラクさせてやるから」

オレはにっこりと姉ちゃんに笑みを見せたはずなんだけど寂しそうな顔をした。
やっぱり不安なんだよな。でもオレは必ずハンターになってみせるから。

「無理しないでね、はんた」
「大丈夫だって。とりあえず準備してくるわ」

自分の部屋に入り早速旅の準備。まずは深緑のヘルメット。
小さい頃父ちゃんがくれた物だ。これにゴーグルを加えるのがオレのスタイル。
あとはYシャツに濃い赤のジャケット、下は…ジーパンでいいかな。
ハンターの格好なんてよくわからないけど要は動きやすければいいと思う。
腰に小さいポシェットを装着させ大量の鉛玉が入った袋をそこに入れた。
鉛玉の用途は父ちゃんに内緒で密かに訓練していたパチンコ。
自慢じゃないけどこれの威力と命中率はかなりだと思ってる。
ハンターはまず戦車が無いとまともにモンスターと戦えないって聞いてたし、
それまではこれで凌がないとな。

パチンコを手にしたあと、姉ちゃんの部屋で母さんの写真を拝んでおいた。
若くて綺麗な母さん。この顔をずっと忘れないようにしよう。
そして何かが落ちているのに気が付いた。

姉ちゃんのパンツとタオルだ。

ぎゃっ!手にしたらアイテム欄に入っちまった!!!!
こ、こんなの姉ちゃんにバレたら荒熊いなしを喰らう事はまず間違いないとして
家に入る事も許されないぞ。ど、どうにかしないと…捨てるわけにもいかないしっ。
ひとまず姉ちゃんには何も言わずにオレはそっと家を出た。
物凄い罪悪感が心の中を満たしていくのが良くわかった。


外は相変わらず父ちゃんが黙々と機械をいじってる。オレに気付いていないみたいだな。
あの後姿は子供から見れば頑張る父親だ。正直悔しいけどカッコイイと思う。
確かに修理工は安定した仕事だよ。でもさ…ダメなんだこんなんじゃ。
もっと派手で凄い事をオレはしたいんだ。だから、ハンターを目指したい。
父ちゃんに話しかけたところでまた言い合いになるだけだからさっさと外に出た。


ここ“リオラド”は今日も平凡な空気が流れている…かと思ったけど
なんだか見慣れない人も多いな。どこから来たんだ??こんな山奥の村に。
近所の人に話を聞くと村の南にある洞穴に戦車が埋まっているとか。
それを目指してハンターがやって来てるってわけだな。
もう夢のハンターをやってる奴らに会えるのか!どんな奴らなんだろう。
更に話を聞くと、そのハンターは酒場に入って行ったらしい。オレも入ってみよう。
酒場の扉に手をかけようとした時、ふと自分の立場というものを思い出した。
そういえばオレは未成n…いや何でも無い。

そこでオレは普通の人が持ってる雰囲気とは丸っきり別のものを持った男を見た。

赤い髪の男だった。

風格が半端じゃない。なんかこいつ、メチャクチャ強いんじゃないかって思った。








その予感は的中する。

男の名は“ウルフ”

血に飢えた真っ赤な戦車“レッドウルフ”に乗る賞金稼ぎだった。



今回はここまでです!初回プレイの半分もいかない!!(笑)
まだ村を出てすらいません、はんた坊。つか主人公だけデフォルト名です。
後にわかりますがどうも自分の使う名無し主人公名じゃイマイチなので…。
こんな感じでギャグが入った文章になりますのでよろしければ今後もご覧くださいませ!
ちなみに台詞は本物とは曖昧です。
雰囲気だったり捏造だったりしますのでご了承をば。動向も少し変わってる…かな。
流石に姉ちゃんの部屋の引き出しを開けて下着を盗ったらマズいと思ったのと
家を勘当される時からパチンコ持ってるのが変だと思ったので。


姉ちゃんのタオルとパンツを持ったまま家を出たはんた、
彼が出会ったウルフとの物語は始まったばかりでありました。

次回を待て!!

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