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MM体験記第弐回  

メタルマックス体験記第弐回です。(リオラド~リオラド南の洞窟)


リオラドの村にやって来た賞金稼ぎ、“ウルフ”
酒場のイスに腰掛けるおっさんらもあいつを見てかなり萎縮してる。
そしてひそひそ声であいつを恐れているような会話をしているみたいだ。
そんな周りの人間の反応に対しレッドウルフはハン、と鼻で軽くあしらい呟いた。

「へっ、臆病者が…」

ウルフはガタリとイスを立ち酒場を後にした。それを見ておっさんたちがまたヒソヒソ話し出す。
あっ、もしかして南の洞穴に行くのか!?戦車を見つけに行くんだろうか。
よくよく考えたらオレもそこに行く気だったんだった。だけど…

「戦車を巡ってあいつと戦う…って事になるかもしれないんだよな」

うわー、勝てる気しねぇよ!
さっきのおっさん達の話によれば赤い戦車に乗ってるって言ってたしな。
生身対戦車…勝ち目無さすぎ。
でも、だからと言ってこの好機を逃すわけにはいかない。
とりあえずウルフと鉢合わせになったら大人しく引き下がるとして、
まずは洞穴に行くというハンターへの道の第一歩を歩むぞ、オレは!


赤くとんがった髪の男はオレが酒場を出た頃には既にいなくなっていた。
すぐに村を出ようと思ったけど、ふと行きたい場所があるのを思い出して
前は行こうとしたら父ちゃんにランニング掌底喰らってそれ以来近づこうとしなかった建物へ向かった。

「ハンターオフィス…」

ハンターなら当然入るべきだよな!ということでドアを勢い良く開ける。
何人か人がいるな…でもハンターっぽくない。つまり従業員か。
オフィスの奥で愛想の良さそうな兄ちゃんがカウンターからオレを見ていた。
確かに兄ちゃんから見れば修理屋の倅であるオレが入ってきたら変だろうな。

「はんたじゃないか。前はここに入ろうとして親父さんに殴られていなかったかい?」
「そうだよ、でも今は家出した身なんでね。って、そんなことどうだっていいんだ。
 あのさ、ここは何をするところなんだ??」

「へえ、本格的にハンターを目指すのか。はんた、そこのポスターを見てみなよ」

兄ちゃんに目線で教えられ見つけたポスターには赤いサルが2匹描いてあった。
背中に火炎放射器みたいなのを背負い、サングラスまでかけていやがる。
ええと、名前は“サルモネラ一家”。賞金は…っせ、1,000G!?

「どこかの洞窟の奥深くに潜んでいるらしいよ。こいつを倒せたら賞金は君のものだ。
 ただ、勝てたらの話だけどね」

生身対火炎放射…勝てる気がしない。ってさっきから逃げ腰だなオレ。
こんな凄そうな奴に勝つためにもやっぱり戦車を手に入れないと。
弱気になってる自分を奮い立たせるためにぐっと拳に力を入れて気合を入れよう。

「よーし、まずはこいつを倒すために戦車手に入れてくるぜ!」
「南の洞穴かい?気をつけなよ、あそこにはイヌの化け物がいるらしいから」
「………… マ ジ デ ス カ 」

化け物という4文字にひるんじまったけど、こんなのにビビってちゃハンター生活が始まらないぜ!
余分なポスターを1枚もらってオレはハンターオフィスを後にした。
その後人間用の装備(って店の人がわざわざ言ってた)で装備を整え、
今度こそオレは外の世界へ足を踏み出した。
ここから先はオレの知らない世界。化け物がいる世界。
でも、出た人にしかわからないすんごい世界。

「うおー!なんだかテンション上がってきた!」

無意味に1人で叫ぶとオレは南の洞穴へ足を進めた。
その途中とうとう化け物に出くわしたのだった。

「で、でけぇ…アリ!」

村で見るアリの何百倍だってくらいデカいアリ。何食ったらそんなに成長するんだよ!
思いっきり大きい牙がカシンカシンと音を立ててオレの事を威嚇している。
だけど負けてたまるかとすぐさまパチンコで巨大アリの頭を狙う。
デカい分攻撃は簡単に当たってくれる。見掛け倒しなのか知らないけど
なんだかあっさりやられたぞ。ははは!オレ強いな!


…と思ったらその後遭遇したのはうろつきポリタン。
ポリタンクに足が生えた変な奴。かさかさうろついて何してるのかと舐めてたら
いきなり火を噴かれた!!この野郎、ギリギリでかわしたから丸焦げは避けられたけど
なんて奴だ!!ということでパチンコでこいつも成敗する。
これ一張羅なんだから勘弁してほしいところだな。


洞穴へはそんなに遠くなくて、意外とすぐに着いた。なんとも短い旅路だな。
ぽっかりと開いた穴の先はよく見えない。とりあえず入ってみないとダメってことか。
そういえば村でこの洞穴は昔に村を襲撃した悪いモンスターハンター達の根城だとか聞いた。
だから木箱があったり道がそれなりに整っていたりしてるわけか。
入ってすぐのところでハンターの男がいた。ウルフを見たか聞いたけど見てないみたいだ。
この人より先に入ったのかどこかで道草食ってるのか知らないけど、ひとまず奥へ行く事にしよう。
って何か出た!硬い!バイオまいまいってやつか、どういう殻なんだよこれは!
なんだか外の敵より強いな。それでもパチンコで応戦していける程度だったけど。



奥へ進むと更に下の階に降りる事ができたので降りてみた。
入った途端変な悪寒を感じたのはどうしてだろう。オレの野生の勘?

ガガガガガガガガガガッ!!

「どわぁぁっ!?」

オレの足元に小粒の弾丸が突き刺さる。あ、あっぶねぇ!!
今度はイモムシか!でも先端にバルカンなんか付いてる。
ちょ、そんなの直撃したらオレ蜂の巣じゃないか!!
すぐさま第2波が来る。これもなんとか走ってかわしてパチンコのゴムを引いて反撃!
…ってこいつも硬いんだけど!!やばい、ここは逃げるしか…!
反射神経は自分でもいい方だと思ってる。すぐに踵を返した。
敵前逃亡ってのは後味が悪いけど死ぬよりずっとマシだ。
オレはすぐにいもむしバルカンの視界からいなくなるように狭い道に逃げ込むと、
そこでまたさっき感じた悪寒がする。それはいもむしバルカンに対するものじゃないと改めてわかった。

「まさか…“サルモネラ一家”?」

ポスターに描いてあったあの火炎放射器が目に浮かぶ。うろつきポリタンとは
比べ物にならないほどの強烈な熱射なんだろうなぁ。と変に冷静になっちまった。
だけどその考えはすぐに却下した。

イヌのうなり声がしたからだ。

そうだ、さっきオフィスの兄ちゃんは『イヌの化け物』って言ってたじゃないか!
なんだよオレ勝手にネガティヴな方向に考え持っていって…。はは、どうしたもんかな。
イヌなら楽勝だろう。アリにもアメーバにもパチンコで勝てたんだから。
ジャリジャリと細かい石を踏み潰す音を立てながらオレは奥へ奥へと進んだ。
すると、いた。イヌの化け物とやら。

…って戦車がある!!緑色の…あれが探していた戦車だ!

しめた!ウルフより先に来られたんだな!
だけどあのイヌをどうにかしないと。まるであの戦車を守ってる番犬だな。
赤茶色の毛並みで背中にミサイ、ル…?

「どーゆう生態してるんだよ…お前」

その言葉の意味を解したのかオレの表情から呆れているのを感じ取ったのか
イヌの化け物…もとい“バイオニックポチ”はいきなりミサイルを発射してきた!

「うわわぁーっ!」

ミサイルはオレの後方に直撃し、岩の壁がドガンと砕けた。
あっぶねぇ…あんなの至近距離で喰らったら蜂の巣どころか木っ端微塵か…
さっきの1発でおしまいかと思ったらバイオニックポチは体内からミサイルを補充してる!
マジかよ…!撃たせる前にやるしかない!!オレはすぐにパチンコを放った。

「このっ!」

パチンコは間違いなくバイオニックポチの腹部に当たった、はずだった。
だけど高い金属音で攻撃が無効化されたのがすぐにわかった。そして…

「!!!!!」

ミサイルが再び発射された。
今度も直撃は免れたけど、砕けたデッカい岩がオレの身体にドシン、と体当たりをかます。

「いってぇっ!!」

岩と一緒に前のめりに倒れたオレの視界に赤茶色の足が見えた。

「………!」

顔を上げればバイオニックポチのドアップ。どうやらミサイル攻撃より
直にオレを噛み砕きたいらしい…どういう趣味してるんだ。あ、だから化け物なのか。
鋭く尖った犬歯が真っ赤な舌と共にご挨拶。もう…駄目だ!





















顔を伏せ目を閉じ、全てを諦めたはずなのにその時が一向に来ない。
そして何かがオレの後方から近づいている事にも気が付いた。
敵?それとも…味方?

キュラキュラキュラキュラキュラキュラ…

これは…キャタピラ音!?まさか!!!
まだ体が動いてくれないので首だけでも後ろへ回すとぼんやりと赤い灯が見えた。
間違い無い、あの赤く照らされてるクルマは…

「レッドウルフ…!」

気が付けば近くにいたはずのバイオニックポチはいなかった。
どうやらあれに反応して身を引いていたみたいで、今も完全に警戒して身構えてる。
レッドウルフは遠くから長い大砲をバイオニックポチに向けると、
勿論バイオニックポチもそれを許すはずが無くすぐさまミサイルを発射した。
でもレッドウルフの車体には傷一つ付きやしなかった。す、すげぇ…!!!
そしてレッドウルフの大砲が火を噴き、たった2発の砲撃でバイオニックポチの姿は
一瞬で無くなっちまった。あのかったいイヌを微塵にするなんて…


赤い戦車のハッチが開き、村で見たあの赤い頭が現れた。
呆気にとられているオレを助けようともせずいたって冷静に見ている。

「生きてるか坊主?」
「あ…ああ」

正直ドキっとした。
オレが全く歯が立たなかったあのバイオニックポチを倒した赤い悪魔
凄い人にオレは助けられたんだと。
未だに岩の下敷きになってるオレを見てウルフはフン、と軽く鼻を鳴らし
岩を手に持っていたマシンガンで細かく砕きオレを解放してくれた。
でもウルフがしてくれたのはそこまでで、今度は口からちょっとした皮肉が漏れる。

「1人でここに来たのか。無鉄砲な奴め」

ウルフはオレが回復カプセルで傷を体内から癒してる間に
再び戦車に搭乗し、あの緑の戦車に近づいて行く。
ここまで来たけど、あの戦車はあいつに取られる。
でも仕方が無い、オレはあの化け物ですら倒せなかった。
だからオレにあの戦車を手にする資格なんて無いんだ。
自分にそう言い聞かせていたけど、それでもやっぱり悔しい。
緑の戦車を物色しているウルフをオレはただじっと見ることしかできなかった。

「チッ、ポンコツじゃねえか!使えねえな…ん?
 この副砲は使えそうだな。こいつだけもらっておくか」


ウルフは長い大砲をガシャリと取り外しレッドウルフに積みこむ。
副砲?メインの武器とは別のものか。すると突然ウルフがこちらに身体を向けた。

「おい、坊主!」

また身がすくんだ。怖い…わけじゃないけど、
なんだかオレとは別の世界の人間のような感じがして
声をかけられるのがおかしな感覚がしたんだ。

「この戦車はくれてやるよ!ツイてたな!!」
「…へ???」

ポカンと口を開けたままのオレに構いもせずウルフはあばよ、と
すれ違いに別れを告げてそのまま去ってしまった。
残されたのはオレと緑の戦車。その大きな車体をまじまじと凝視する。
いつ作られたのかわからない文明の遺産って本で見たことがある、
これが戦車なんだ。

「これを…オレが…?」

ウルフは副砲だけもらっていった。だけど戦車本体含めこれは、
オレがもらっていいってことか…?
つまり、つまり…!!

「や、やったぁぁぁーーー!」

思わず両手を天にかざすガッツポーズをとっちまった。
ガキみたいだけど、本当に嬉してつい、な。
でもよく考えたら戦車の操作方法なんて知らない。免許とかいるのか?
ひとまず乗り込んでみた。ハンドル側に操作補助の機能がついてる。
これならオレでもどうにかなりそうだ。あとは実践あるのみ、だ。
まずはこれを村に持って帰らないとな。へへ、父ちゃんに一泡吹かせてやる!


そういえば、ウルフの戦車が“レッドウルフ”というように、
この戦車にも名前を付けてやるべきだよな。
うーん、どうしよう。オレ名前つけたことなんて無いからなぁ。
ちょっと狭い操縦室の中で数分考え、決めた。こいつの名前。


“ファスタガン”


オレが初めて手にした戦車という武器
これからの旅は、こいつと一緒に歩むんだ!!
たまに壁にゴツンと車体をぶつけながらも洞穴を出て、村になんとか戻った。


案の定、父ちゃんは目を丸くしていた。参ったか!!
でも負け惜しみのように今度は『ハンターなら賞金首でも倒して来い』と言いやがった。
賞金首…あのポスターの赤いサル…“サルモネラ一家”か。
上等だ!!そいつ倒してもらった賞金でメシおごってやろうじゃねえの!!
次なる目標は“サルモネラ一家”の討伐だ!


でも、まずは寝よう。





これでゲームプレイ上の1回目が終わりました。
でもやっぱり色々端折っています(汗)それにしてもバルカンとか
直撃したらダメージじゃなくて即死の領域な気がしてなりません。
ということでミサイルも上手いことごまかしました。
一人旅だと独り言みたいになりそうで怖いな~!(笑)
ハンターオフィスのお兄さんはこんなに喋りません。
なお村に住んでいるんだから面識あってもいいだろうとか思って
勝手に知り合いみたいなノリにしております。
ファスタガンは本当にそうつけた名前です。英語をいじくるくらいしか
オリジナルの名前を作れないネーミングセンスですみません。
恥ずかしいからあんまり名前出さないつもりです(笑)


遂に戦車を手に入れたはんた!これからの旅の行方や如何に!

次回を待て!

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