風林ノ草庵 ホーム » スポンサー広告 » 特別体験記(MM) »MM体験記第四回

スポンサーサイト  

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

category: スポンサー広告

tb: --   cm: --

MM体験記第四回  

メタルマックス体験記第四回です。(関所~ポブレ・オプレ)


「あ~、1,000Gが…」

酒場で父ちゃんに地獄車をキメられてしまい、更に突き破って破壊した窓の弁償で
命を賭けて戦ったサルモネラ一家を倒して手に入れた賞金は1日で消えた。

「ああなるくらいだったら行くんじゃなかったぜ、酒場なんかに」

ブツブツと1人文句を言いながらオレは荒野のど真ん中で戦車を走らせていた。
姉ちゃんにはきちんと挨拶したし、一応父ちゃんにも別れは告げておいた。
返事は予想通り、『勘当してるんだからどこにでも行きさらせ』だったけどな。
オレを助けてくれたハンター、赤い悪魔ことウルフは北に向かったらしい。
昨日はサルモネラ一家を退治しようと道を逸らして洞窟に行ったけど、
今度こそここを離れまだ見ぬ新境地へ出るつもりだ。
弾数が無限である副砲が手に入ったので戦車に乗ったまま既に一撃で仕留められるほど
弱い対象になったモンスター達を退けて進む。
サルモネラ一家が潜んでいた洞窟より更に北に建物が見える。
昨日洞窟に入る前に見た建物だな。近づいてみると建物から先に広がる平原があるけど
柵があって先へ進めない。どうにかしてくれないかな、ということで戦車を降りて中へ。



「ここは関所、そしてオレは見張りだ!」
「そ、そうかよ…お疲れさん」

気合満点で叫ぶおっさんが入り口でオレを出迎えた。関所?柵はここの奴らが作ったのか。
この先へ進みたいから柵を外してもらうようお願いしたらあっさりと通してくれた。

「だけどこの先のモンスターはこの地域のとは比べ物にならないからな!
 気をつけなよ、若いハンターさん」

げげ、そうなのかよ。とりあえず戦車からは降りない方が良さそうだな。
生身でバルカンも火炎放射も喰らいたくないんだから、
得体の知れない攻撃など尚更受けたくない。ハッチから身を乗り出したまま聞く。

「この先には町とかあるのか?」

「町?ああ、あるよ。ずっと東に行くと“ポブレ・オプレ”という町がな。
 そこには命知らずな奴らがたくさんいる。仲間になってくれる奴もいるかもなぁ」

仲間…か。いれば絶対旅がラクになるだろうな。戦闘も頼りになりそうだし。
よし、そこに行くか!オレは礼を言って関所から東へと戦車を進めた。



確かにおっさんの言うとおり、モンスターは村の近くにいた奴らよりずっと強かった。
ガスを放つスモッグフラワー、強力な砲弾を撃ってくる一発屋。
そして一発屋以上の威力を持つ砲弾をぶっ放しやがったトレーダー殺し!
あっという間に戦車はボロボロだ。装甲は…まだ大丈夫だけど目的の町が見当たらない。
このまま無駄な戦いを繰り返していたら今度こそ装甲が全て剥がれ落ちそうだ。

「あ~くっそぉ!どこにあるんだよ東の町はー!」

名前忘れちまったけどデカい町なんだろ!?ポ…、ポ、何だっけ。
おっさんが言っていた東を目指して進んだけど何も見当たらない。
そして東に向かって突撃した結果目の間は山。真っ直ぐ東じゃあないらしい。


恐らくここから北か南へ…ってことか。


「よし、ここは北へ行ってみるか!ウルフも北に行ったってことだし」

オレはここでも自分の勘を頼ってみることにする。前回のは、その、結果オーライな感じだし。
戦車1台がなんとか通れそうなちょっと狭い道路を横断しようとした時、
強烈な爆撃がオレを凄まじい揺れと共に襲い掛かった。

「がぁっ!?」

い、今まで喰らってきた攻撃で一番強い…!!思わず操縦席でオレは身を丸めてしまった。
耳が高鳴りを起こしている。これは…直撃したのか!?だとしたら…。
ここは危険だ、とすぐに判断してオレは引き返す。
そして謎の爆撃が来ない事を確認すると装甲の様子を見に戦車から飛び降りた。

「………嘘だろ」

サルモネラ一家との戦い以上に黒こげた車体。装甲タイルがもうベコベコになってしまい
全く使い物にならない。鎧を失った騎士みたいな状態だ。パンツ一丁とも言う。

「まずい、このまま攻撃を喰らったらあちこち壊れ始めちまう…!」

オレは村へ戻って出直すことを考えた。はぁ、朝挨拶してきたばっかなのに。
だけど仕方が無い、町が見当たらない上にここら辺の敵は強い。
さっきの領域には入らないことにしようと肝に銘じて踵を返した。





「お前なぁ、しばらく帰ってこないって言ってから少ししか経ってねえじゃねえか!」
「ケガはしていなくて良かったわ、はんた」
「ご、ごめん」

こうしてオレは旅立ってたった3時間で実家へ戻るハメになった。
しかもちゃっかり昼食も食べた。姉ちゃんのつくる飯はホント旨いなぁ。
こ、今度こそしばらく戻らないからな!と捨て台詞を吐いてもう一度北へ走った。




さっきは北に進路をとったから、今度は南寄りで進んでみるか。
相変わらず敵は強いけど一発屋はその名の通り弾は一発しか無いことがわかった。
それならまずは守りを固めて攻撃を流してから反撃に転じればいいんだな。
戦術ってのも大事なもんだ。これからも勉強していこう。
南寄りにずっと進むと、町ではなく木々に囲まれた小さな集落を見つけた。
戦車に乗ったままでは入れないので少し離れた場所に戦車を置いて中へ入ってみると
そこはトレーダーのキャンプ地だった。トレーダーって商人みたいなもんなのか?
色々オレに物を売ってくれた。あ、いや、悪いけど持ち合わせが…
そんなやりとりをしていると女の人がオレをじろじろ見てきた。

「んー、なんだか頼り無さそうなハンターさんねぇ」
「わ、悪かったな…」
「あのね、東の山脈を抜けると大きな町があるの。貴方そこでお仕事もらったら?」
「大きな町?ポプ、ポブル、…えっと」
ポブレ・オプレよ。行ってみなさいな」

なるほど、どうやら東というより南東といったほうが正しかったのか。
あの関所のおっさんめ、適当なこと言いやがって。
赤いバンダナだとかゲーム君(49,800Gって何だ!?)も
売っていたけどそれはあとで賞金を稼いだら買いに行こうかな。



キャンプ地の東側には確かに山脈。戦車を降りて生身で進むこともできそうだけど
生身でトレーダー殺しなんかに出くわした日にはオレはもう死んでいる。
ぐるりと旋回するのが安全だろうとオレは山脈に沿って進みだした。
…と、そこで小さな小屋を木々の間から見つけた。誰か住んでいるのか?
トレーダー殺しと遭遇する不安より好奇心の方が勝ってしまったので
一応モンスターに注意を払いながら木々を分け入ってその小屋へ近づいてみた。



「…おや?迷子か?」

ウルフぐらいのおっさん手前な兄ちゃん、だけど雰囲気が老けているような男が外で佇んでいた。
こんなところに住んでるなんて不便そうだ。わざわざここに住んでるのか??

「あ、いや…遠くからこの小屋が見えたから何だろうと思って」
「そうか、わざわざ来てくれてありがとう。
 これから夕食なんだが良かったら食べていかないかい?」

勿論食料は持ってきているけど、ご馳走になれるんならそれはありがたいこと。
オレはお言葉に甘えることにした。兄ちゃんの他に爺ちゃんとばあちゃんがいた。あと犬。
家族…じゃないな、なんだか顔も似てないし。

「わら布団でいいなら休んでおいき」

夕飯をご馳走になった後、ばあちゃんが家の2階にわら布団を敷いてくれていた。
え、それって泊まってもいいってことか?
戦車は茂みに隠しておいたけど、ここまで世話になっていいんだろうか。
流石にそこまで好意に甘えてはちょっと申し訳ない。

「い、いいのか?オレみたいな見ず知らずな奴を」
「いいんじゃ。似ておるしな…息子に」
「??」

爺ちゃんは静かに、だけど喜びの感情が含まれた声でオレに返事をした。
オレがここに来たときから爺ちゃんがオレをなんか懐かしそうに見ていた理由はそれか?
犬はいつの間にかオレに懐いているし…それに外はもう真っ暗だ。
悪いけどここで夜を明けさせてもらうか!あ、意外とわらもあったかいんだなぁ。




チュンチュンとかヂュイーとかいう小鳥のさえずりでオレは目を覚ました。
最近ずっと父ちゃんにプロレス技を喰らって気絶してからの目覚めばかりだったから
こうして普通に起きられたことがなんだかおかしいと思えた感覚にアホか、と
心の中で突っ込みを入れながら昨夜夕食をご馳走になった下の階へと降りた。
そこにはばあちゃんしかおらず、兄ちゃんと爺ちゃんは裏の森にいると教えられたので
すぐさま森に向かうと、そこには何かの前で立膝をつく2人と、犬がいた。
そして…


2人の前には木を十字に組んで立てた墓標があった。


「…君か」

兄ちゃんは寂しそうな目をこちらへ向けた。正直、オレはこの空気は苦手だ。
何も話しかけられないでいると、墓標へ目線を移した兄ちゃんの方からぽつぽつと語り始めた。

「オレは旅の途中モンスターに襲われて、命からがらここにたどり着いたんだ。
 ここに眠っているのはモンスターによって命を落とした仲間だ。爺さんの倅もな。
 オレはもう二度と武器を握らない。ここで、ひっそりと生きていく」
「…………」
「君はモンスターハンターだと昨日の夕食で言っていたな。
 ハンターは狩りを戦いとして生きる者。常に誰かを傷つけ、そして傷つけられる。
 オレもかつてはそうだったんだけどな」
「…………」
「君から見ればオレは腰抜けに見えるだろう。
 だけど、戦わなくても生きられるのであれば生きたい。
 生きたくても生きられず、逝っちまったこいつらの分も」

犬がアォーン、と天に向かって寂しく吠えた。
爺ちゃんは息子の墓標の前で両手を合わせたままずっと目を開けようとはしない。
毎日こうして亡くなった息子に、仲間に祈りを捧げているのだろうか。
そんな、悲しい人々を、オレは。

「………オレは」

しばらく口を噤んでいたオレが急に話したせいか、
兄ちゃんだけでなく爺ちゃんも顔を上げオレに振り向いた。
犬も、丁寧にお座りまでして。…だけど、自分の思いを素直に告げる。

「オレは兄ちゃんたちみたいな人を増やさないために、武器を握る。
 モンスターを倒して、人のためになるよう戦うよ」

「…そうか。優しいんだな、君は。だけど忠告しておく。命は一つしか無い。
 危険な時は逃げたっていい、命だけは簡単に落とさないようにな。
 そして、背中を預けて戦える仲間を見つけるんだ。君ならきっといいパートナーが見つかるよ」
「…わかった、肝に銘じる」

オレの中で、ハンターを目指していた理由がはっきりとした。
サルモネラ一家を倒してオフィスの人たちに喜ばれたのと同じだ。
人のために戦う、だなんて父ちゃんが聞いたら鼻をつまんでくっせぇと言いそうだけど。
というか、我ながら凄い事を言ってのけたということに気付いたら
なんだか恥ずかしくなった。こ、ここから早く出よう。
たった一宿一飯の出来事だったのに、オレにはそれがとても大きな出来事に感じた。
でっかいことを成し遂げるためにはやっぱり町へ行かないとな!

「ポプ、違うポブレ、…えーと、オーブレ?」
「…いや、ポプレ・オプレだ。覚えにくいが頑張れ」

わふ、と犬が軽く吠えた。わ、笑っているのか?まさか…



小屋を出たあと、山の入り口の茂みに隠していた戦車に乗り込む。
よし、荒らされた気配も無い。今度こそ町を目指そう。
こうして距離は実は大して長くないのかもしれないけど
たどり着くまでかなりの時間を要した町の探索は遂に終焉を迎えた。
ようやく見えた町を囲う高い柵、でもそれをも越えてるなんかデッカい屋敷。

「うっわ、デカ…」

故郷のリオラドとは比べ物にならない建物の多さに、高さ、町の賑やかさ。
ここが“ポブレ・オプレ”。あ、やっと言えた。



ひとまずオレが真っ先にしたいこと。それは…



「装甲タイル補充してもらわないとな」

ここに来るまでボコボコにされていたんだ。





ゲーム的にはきっと30分もかからない話がここに!(汗)
ですが本当に右往左往してました。爆撃受けてSPが0になったときは焦りましたとも…
山小屋のお話が長いのですがここは個人的に気に入ったイベントでした。
なんか後半勝手に台詞加えてますが。戦うのをやめた男とこれから戦いに出向くはんた。
いつの間にか救世主になりそうなフラグを立てているはんたですが(汗)
そういう世界じゃないと思うのでひとまず賞金首倒す=人のためになる程度の
正義感を持ち始めただけです。勇者じゃないのがメタルマックス。
ポブレ言えてないのはネタです、正直オイラも見て「うおお」と躊躇した(笑)
濁点と半濁点は非常に区別しづらいので勘弁してください。


遂にポブレ・オプレに到着したはんた!仲間になってくれる人はいるのか!

次回を待て!!

category: 特別体験記(MM)

tb: --   cm: 0

コメント

コメントの投稿

Secret

綴ってる人

Twitter

▲ Pagetop

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。