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MM体験記第五回  

メタルマックス体験記第五回です。(ポブレ・オプレ~ウリウ爺さんの家)


一回リオラドに戻ったり山小屋の兄ちゃん達に世話になりながら辿り着いたポブレ・オプレ。
装甲タイルの補給も済んだので戦車を修理屋に置かせてもらい、
早速オレは町の探索を始めた。それにしてもリオラドに比べて本当に広い。

「見慣れない顔ね。あなたハンターなの?」

通りかかった女の人がオレに声をかけてきた。
身なりでハンターだとわかってもらえるなんて嬉しいぜ、と思ったけど
さっき戦車に乗ってきたのを見たからだとか。なんだよ。

「奥にとっても大きいお屋敷があるでしょ?そこの1人息子が家を出たくて仕方が無いそうなの。
 それで、一緒に旅をしてくれるハンターを探しているそうなのよ」

家を出たくて…か。オレに似てるなぁ。理由は詳しくわからないけれど、
本当に旅に出たいっていうのなら仲間になってほしい気もする。
その屋敷は…うわっ、遠くからでもめちゃめちゃ目立つ…!凄ぇ豪華だ。
あんなデッカい屋敷に住んでるのに旅に出たいなんて何考えてるんだか。


とりあえず屋敷に入ろうとしたけど、その前に立ち並ぶ店の看板が目に入った。
戦車のマークだ。もしかして戦車の装備を売っているんだろうか?
金持ちの息子よりそちらの方が気になったのでオレは迷わず扉を開けた。

「ここは戦車用の道具売ってるあるよ!」

なんか語尾が変わった喋り方だなこの従業員。だけど戦車の道具か…!
この間副砲を手に入れたら重量オーバーになってしまって
装甲タイルをたくさん剥がさなくちゃいけない結果になった。
この状態をなんとかできるのかもしれないなぁ。
詳しく話を聞くと、エンジンによって積載量が変わるからまずエンジンを買って
強力な武器を積めるようにすればいいとのこと。お金は…無いけど。


お金といえば、さっきハンターオフィスで賞金首の情報も得た。
“ドス・ピラニアス”というピラニアが2足歩行でボウガンを構えているポスターがあり、
賞金は3,000G。サルモネラ一家は4匹で1,000Gだったんだからこれは強そうだ。
この町の東側の橋の上を縄張りとしているとか。戦車を強化しない内には戦いたくないな。
ま、そこに行かなければいいだけのことだけど。


また、隣の店はレンタルタンク店。戦車を貸してくれるのか!凄いな。
だけど獲得Gを少し取られる他、パーツが破損すると搭乗者を見捨てて
自動的に店へ帰ってしまうらしい。どういうシステムなんだよ。
ん?砲弾??特殊砲弾なんてあるのか。
そういえばそんなの積むところも戦車の中にあったなぁ。
とりあえずこれも保留。いい加減ドラ息子に会いに行こう。


2つの店の間を抜けそのデカい屋敷に入ってみた。うわー、間近で見ると益々豪華。
正直門前払いを喰らうかと思ったけど予想外の一言を浴びることになっちまった。

「ちょっと!お茶!!!」
「……はぃ?」

オレがあまりに間抜けな返事をしたせいか
後ろを向きながらお茶を要求した女の人がこちらを向いた。

「…あら?召使じゃないのね。失礼しましたわ、ホホホ」

わ、なんだこのケバ…いや化粧が少しばかり濃い人は。
さらに隣に居るおっさんはヒゲが丁寧に揃えられたいかにも金持ちっぽいナリだ。

「おや?君はミッキーの友達かい?」

ミッキー?なんだその高い声で「やあ、ボク(以下削除)」と言えそうな名前は。
勿論知るわけが無いのでいいえと答えるとおっさんはヒゲをいじくりながら
オレの姿をヘルメットからブーツまでじろじろと見回してくる。

「なるほど、確かにミッキーの友達ではありませんな!
 あの子には友達は選べと言っておりますので…」

くっ、なんかすげぇムカつく…!金持ち息子の友達なんてこっちからお断りだぜ!
腹が立ったのでさっさとここを出ようとすると白髪交じりの執事がこそりとオレに声をかけてきた。

「坊ちゃまはこの町から南にある町外れのウリウさんのところにいらっしゃいます。
 ミッキー坊ちゃまは機械に触れるのが好きでして…
 将来メカニックを希望なさっていたのですが
 ご両親に反対されてまして、それでなかなか家に戻らないのです。
 よろしければお会いになっていただけませんでしょうか」

おっさんは言いたいことだけ言ってそそくさと上の階へ行ってしまった。
なんだよ、オレはそんな奴の友達じゃないってのに!
…でも、自分のやりたいことを親に反対されてるってのはオレと同じだな。
あの執事の懸命な態度に免じて顔だけでも見に行ってやるか。



町を離れればそこはまたモンスターがうろつく世界。油断できないなぁ。
戦車に乗りオレは町から少し距離がある外れの家を訪れた。
入り口の側に戦車を置いて家の中へ入ってみるや否や、誰かが奥から走ってきた。
ん?なんだ…ドカドカとやかましい足音を立てて…

「どけよお前!!」
「ぶべらっ!?」

小さいのが走ってきたと思ったらいきなりソバットをかましてきやがった!!
油断しまくっていたオレはあっさり蹴りを浴びて壁にゴヅンと頭から衝突した。
ヘルメットと父ちゃんのド突き?のおかげで大したダメージじゃないけど、
あの野郎(つか人間でよかったよな)どこに行きやがった!!


キュラキュラキュラキュラ…


「!!!!!」

聞き慣れたその音は、オレがついさっきまで乗っていたモスキートのキャタピラ音。
まずい、あいつは戦車泥棒なのか!?慌てて立ち上がって外へ飛び出した。
相手が人間だとわかりつつもショットガンを持ちながら。

「おいテメェ!オレの戦車に…」
「わ~!わ~~!!凄い、戦車だ本物だ凄ぇぇぇぇぇぇ!!!」

戦車は逃げる雰囲気も無くただその辺をうろついているだけだった。
しかもハッチを開けたままだから声が筒抜け。オレと大差無いガキの声だ。
あの様子だとどうやら戦車に乗りたかっただけみたいだけど、
いつまでもああされてはオレの戦車がどうなるかわからない。
オレは手にしていたショットガンをそのまま戦車に向けて発砲した。
勿論こんな程度で装甲に傷がつくわけはないので、ただの威嚇射撃として、だ。
チュインチュインと弾が装甲に当たる音に反応して戦車が止まる。
そして乗っ取っていた奴が姿を現した。予想通りオレより少し年下のメガネをかけたガキ。
黒い短髪に空色ツナギ、ハッチの淵にかける手は軍手で覆われている。
ツナギを着るのは修理業を生業とする奴だから…こいつはメカニックなのか??

「何するんだよ!」
「それはこっちの台詞だ!人のクルマを勝手に乗り回しやがって!!」
「えっ…このクルマは君のなのかい!??」

一応物凄い喧騒で怒っていたはずなのに、
そいつは全く動じない上に別のところに反応してきやがった。
そこで気が付いた。新品ツナギ、メカニック、まさか、こいつが…

「僕は“ミッキー”、君ってハンターでしょ?僕を連れて行ってくれないかな。
 こう見えても独学でメカニックの知識を身につけているし、役には立つからさ!」


オレは正直嫌だと思った。いきなりソバットをかまし戦車を乗り回した奴を
旅に連れて行くだなんてこっちの身が危険だ。
もう少しポブレを見て回れば仲間になってくれる奴がいるかもしれないな。
ここは一発丁重にお断りしてやろうか。

「はぁ?ふざけんなよお前みたいなボンボン連れて行けるかよ!
 こっちはいつ死ぬかわからない事してるんだぜ?そんな旅に
 ドラ息子さんが耐えられると思ってるのか!」

「そんな覚悟はできているさ!僕はあの家での生活なんか懲り懲りしているんでね」

ちょっと言い過ぎたか、と思った矢先にこの返事だ。こいつ、意外と肝が据わってるな。
どうしても自分の夢を追いたい。そんなところが本当に自分と似ていると思った。
…と、オレが返答できていない隙にミッキーはまた戦車の中に入っちまった。
あ、くそっとりあえず降りろよコラ!すると開いたハッチの底からまた声がする。

「僕を仲間にしてくれないならこの戦車から降りないからね!」

…やっぱりお坊ちゃんだ、こいつ。そしてまた乗り回し始めやがった。
これはもう、ハメられてるとしか言いようが無い。別名、無限ループ。

「わかった!わかったからオレのクルマから降りろ!!」

結局オレが白旗を振ることになっちまった。
それを聞いた戦車は再びピタリと止まり、そしてオレの近くへ寄ってきた。
ハッチから満面の笑みを浮かべたミッキーの顔が見える。オレには悪魔じみてるがな。

「ありがとう!頑張るから!!」

そう言いながらミッキーは何故かフライングクロスチョップの構えで戦車から降ってきた。
勿論これも顔面へ豪快に受け止めることになる。




「あはは、ゴメンつい嬉しくて」
「嬉しくてフライングクロスチョップしてくる奴初めて見たぜ…」

運悪く鼻に直撃して出血、家にいた女の子からもらった鼻紙を詰めながら
オレは改めてミッキーを睨んだ…なのに効果は全く無し。
はぁ…こいつと一緒で本当にやっていけるんだか。

「それでそれで?はんた君はこれからどうするの?」
「ああ、ここから東に工業地帯があってそこに戦車がある噂を聞いた。
 オレが持ってる戦車はあれ1台だけだ。だからそれを手にして1台ずつ所有すれば…」


本当は新しい戦車を見つけたらそれと今ある戦車とを見て使い回してみようかとか
色々考えていたけど、その計画はこいつの存在で全部パァだ。
でもそんな事を知らないミッキーは目を輝かせて喜んでいた。

「やったー!早速戦車に乗れるんだね!!」

…こ、この野郎…オレがあの戦車を手に入れるまでどんなに苦労したと…!
とは言えバイオニックポチを倒したのはウルフだし、戦車はタダ同然でもらったんだけどな。
そういえばこいつの戦闘能力というものが気になったので聞いてみたら
案の定モンスターと戦ったことなんて無いらしい。
こんなので生身で戦わせるわけにはいかない。オレが妥協するしかないな。

「ミッキー、とりあえず新しい戦車を手に入れるまではオレの戦車に乗れよ。
 どっか壊したりしたらただじゃ済まさないからな」

「大丈夫だよ!僕のメカニックの知識で直すから」
「…そうじゃなくてだな」

なんともおかしな奴だ。でも1人より2人の方がいくらかラクになる…はずだ。
町に一旦戻り、オレは武器を新調した。柄に緋牡丹の花が彫られている緋牡丹のドス。
なんとも物騒な武器だけどモンスターへの殺傷能力はありそうだ。

「うわ~、はんた君ってワイルドだねぇ」
「誰のせいで生身でモンスター相手に戦うハメになったと思ってるんだよ」

ミッキーの戦闘経験を積ませると共にモンスターの残骸から拾える資金集めということで、
オレはポブレ周辺をうろついてモンスターと戦っていた。
ドスが凄いのかオレが凄いのか、意外とドスでもモンスターと対等に戦える。
ミッキーはと言えば始めは一発屋にビビっていたけどいつの間にか
躊躇する事無く主砲をぶちかましていた。やっぱり度胸あるな。…あれ、主砲??

「…って主砲撃つな!副砲を使え副砲を!!」
「ええ~、なんでさ」
「バカ、主砲の弾は1発いくらすると思ってるんだ!
 モンスターから拾える金は少ないんだから少しでも浮かせて…」

「あ~~っ!見てはんた君!あっちに金色のアリがいるよ!!」
「だからお前人の話を聞け……って金色のアリ!?

こいつオレの話完全に聞いていなかったろ…。けどミッキーの言う通り、金色のアリがいた。
オレがリオラド辺りで戦った巨大アリより少し小さいサイズだが黄金色がとても目立つ。
そいつは森の方へ急いで逃げて行った。森の中か…戦車は使えないな。

「はんた君、あれは“ゴールドアント”っていってね、210Gもらえるんだ」
「『210Gもらえる』ってお前何の本見たような事言ってるんだよ…
 だけど1匹につきその金ならめちゃくちゃオイシイな!」


ミッキーの奴、モンスターにも詳しいのか?実戦経験は無いくせに。
オレ1人で森に入ろうとしたけどミッキーはあっさりと戦車を降りてオレについてきた。
おい、せめて戦車を茂みに隠せよ。鳥のフンでも付いたらどうする。

「うおらぁ~っ!待たんか210G!!
「現金な言い方だねぇ、はんた君」

ちょこまか逃げるわ意外と硬いわで倒すのに苦労したけど本当に210G手に入った。
他のモンスターよりかなり多い。これなら資金集めは早く済みそうだ。
そんな事を考えているオレにミッキーがにこやかな笑顔で近づいてくる。
うわ、こいつ何か企んでないか…?

「あ、はんた君」
「なんだミッキー」
情報提供の報酬として僕にも何かいい武器買わせてくれないかな」

………かなり、こいつできるぞ。仕方なくブーメランスパナを買い渡してやり、
この後オレとミッキーはゴールドアントを狩りに森を探索しまくった。
そしてエンジンや副砲を買い、装甲タイルも少し多く貼れるようになった。
…乗るのはミッキーだけどな。いくら経験を積んできていても
こいつを生身で戦わせられる気がしない。とにかく新しい戦車を手に入れるまでの辛抱だ。

用意はできた。目指すは東の工場地帯。
オレは戦車の端にしがみついてミッキーに命令を出した。

「行くぜミッキー!東の工場に!!」
「オッケー、わくわくしてきたよ!」

2人での初冒険が始まろうとしていた。…この先どうなるんだろうなホント。





ようやくメカニックのミッキー登場!
通常主人公が「はんた」ですと「いじる」になるらしいのですが別の名前故にこういうことに。
小柄で頭脳明晰、抜け目の無い性格、興奮するとタチが悪いイメージです。はんた押され気味。
ドットではメガネ見えませんが唯一ある資料、Vジャンプのリターンズではメガネかけてるのと
あとメカニックにメガネは似合ってるという勝手な考えでメガネ君。
ゴールドアントは偶然森の中で出くわしまして!これだー!!と狩りまくりました(笑)
プレイ後に綴っているのでこちらで知った情報はミッキーにそのまま喋らせてます。


東の工場へ2台目の戦車を求めに走るはんたとミッキー!

次回を待て!!

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