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MM体験記第八回  

メタルマックス体験記第八回です。(ビッグキャノン陣地)


ポブレ・オプレから北に、更に北に。
前オレが何も知らずにそこへ行ったら突然砲撃を浴びて装甲が死に掛けた。
そんな大砲地帯へ、再び向かっている。今回はミッキーも一緒だけどな。

作戦はとにかくこの地帯を強引に駆け抜ける。

んで、大砲がどこかにあるはずだからそれと戦う前に買い溜めしたタイルパックで
できるだけ装甲の修復をして挑む。勝てるかはわからない、でも、やってみる。


ミッキーからの連絡も入らない。あいつも緊張しているんだろうな。
それにしてもなんで大砲がこの辺を砲撃しまくっているんだ?
…とと、ここだ。ここから先に行こうとして大ダメージを受けたんだ。

「ミッキー、ここだ。一気に行くぞ」
「…オッケー」

いつも余裕ぶってるミッキーの声が…低い。
それだけでなんだかオレも不安になる。あ、なんか変な汗が出そう。
…その時、ふと手にしていたのは姉ちゃんのタオルだった。
パンツ?あれは少し前にトランクルームに預けたよ。
勿論父ちゃんにもバレないように、少しお駄賃を係の兄ちゃんにあげてさ。
だけどこのタオルだけは持っていくことにした。こういう時、オレを励ましてくれそうな気がしたから。
ぎゅっ、とタオルを握り締める。そしてその手をレバーに移した。



「わああああああああああ!!!」

自分を奮い立たせるために、叫びながらオレは戦車を発進させた。
ミッキーも何か叫びながら走り出したのがインカムを通してわかる。
そして予想通り爆撃が辺りを襲い始めた。ドオオン、と大地が低く唸る。
側に弾が落ちるだけでも巻き添えでダメージを受けるし、直撃もした。
だけど、爆撃のせいですっかりボロボロになっていた木の間をすり抜けつつ
オレは遠くに見える巨大大砲に向かって突進して行った。
視界がガタガタしていたから見えにくかったけど、2台。相手は2台もあった。


短いようで長く感じたかなり無茶苦茶な走行の末、
なんとか大砲の射程距離に入られないところに戦車を止めることができた。
砲撃が止んだのを確認できる限りひとまずうまくいったみたいだ。

「……………」

無我夢中で戦車を走らせていたから息をする事すら忘れていた。
ゼェゼェと荒い呼吸を繰り返し、そして恐る恐るインカムに声をかける。

「ミッキー……?生きてるか…?」

ミッキーは戦車の運転がオレより多少不慣れだった。
オレはこうしてなんとか吹き飛ばされずに済んだけど、あいつは………

「………駄目……だった……の、か……?」

これから大砲と戦うっていうのに仲間の安否でオレの心は激しく揺れた。
ボンボン息子で、少し皮肉屋で、オレに足りない部分を補ってくれたあのミッキーが…

「死んでないよ、はんた君」
「!!!」

ハッとうな垂れていた頭を上げ慌ててレーダーに目を向ければ、丁度真後ろに
ミッキーの操縦するワイルドバギーを確認できた。

「レーダーで確認すればいいのに随分とテンパってたんだねぇ」
「うっ、うるせぇ!いるならすぐに返事しろよな!」
「流石にこれは僕も危なかったかな。君の後を追うだけで精一杯だったからさ」
「とりあえず…無事で良かったぜ。さて、問題は次だな」

オレはかなり警戒しながらハッチを少しだけ開けた。
大砲は射程距離に入れないオレ達を攻撃するのは諦めたみたいで、
筒が明後日の方向を向いていた。人が操縦しているのか自動なのかわからないけど。
まず、今しか無い。買い溜めしていたタイルパックを取り出し外へ出た。
一撃浴びただけで黒こげのボロボロだったんだからそれの数倍受けた今回の
ダメージは尋常じゃない。もっと買っておけば良かったと思うくらいだ。
ミッキーがオレのモスキートのタイルの様子を見ながら首を斜めに傾ける。

「うーん、タイルが満タン状態の時の半分…くらいかな」
「半分か…それじゃまた一撃浴びれば即行で台無しってところか」
「あ、それではんた君、この間の『アレ』持ってる?」
「『アレ』?どれだよ」
「ドス・ピラニアスとの戦いで使った特殊砲弾だよ。
 あれを使うんだ。相手はメカだからね」

『徹甲弾』か。あれってメカに効くのか?」
「やってみればわかるさ。調べたんだから感謝してね」
「ああ、ここを抜けたらな…ってやばい!!」

完全に射程距離から外れていたと思っていたのにあっちの主砲がこちらを向いている!
見つかったのかわからないけど、すぐにモスキートの内部に飛び込んだ。

「痛っ!!」

操縦席に座る直前に砲撃が近くに落ちたみたいで、その衝撃で上手く着地できなかった。
ま、またケツかよ…くそっ、どうしてオレは落ちるといつもケツを痛めるんだ!

「まさかさっきのでまたタイル剥がれたりしてないよな…」
「急いではんた君!もう仕掛けるしかない!」
「わかってるよ!」

2台の軽量戦車が2台の巨大砲台に戦いを挑む。
かなり無謀だろうな、と目の前の巨大な筒を見て思う。こっちの主砲の何倍あるんだ?
どうやら機械仕掛けのようで、発射するまで少し時間がかかるみたいだな…。
その隙に、とオレはすぐに徹甲弾を準備して大砲目掛けてぶち込んだ。
カチッと大砲に接触すると大きな爆発が起こることもなく終わっちまった。
こんなので本当に効いてるのか??戸惑っているとインカムから届く声。

「はんた君!持ってる限りのを撃って!勿論隣にもだよ!!」

ミッキーに言われるがままにある限りの徹甲弾を交互に撃っていった。
さて、これでどうなるか…
ビッグキャノンがいよいよデカいのを撃とうとオレ達に主砲を傾けた。
勿論こっちだってただ喰らってやるワケがない。なんとか避けられる限りは…!






……ってあれ、何も起きないぞ。


「おいミッキー、あの砲弾の効果は何なんだ?」
「メカのパーツ破壊さ。ピラニアスはメカじゃなかったから
 効果が見られなかったけど、こういうのには効果が大抜群さ!」

「へー、こりゃ一気に楽勝ムードに…ぁだだだだ!!?

な、なんだ!?バラバラと細かく戦車を傷つけられている音が聞こえる。
くそっ…今度はバルカンか!あくまで攻撃手段の一つを封じただけか…
でもあの一撃が無い分ラクになったはずだ。こっちも回復手段が無いけどな。

「君の主砲に全てがかかってるよ。僕のガトリングじゃあまり効果が無いから」
「まかせな、会心の一発をおみまいしてやるからよ!
 …だけどお前も少しは援護射撃してくれよ」

「…チッ」

おいっ、インカム越しで舌打ち聞こえたぞ!!あいつめ…
バルカンのせいでこちらの装甲は再び瀕死状態に陥っていた。
だけど運良くパーツの破損は見られない。バルカン程度じゃ壊れないってか。
そして主砲を何発も撃ち込む。相手が生き物じゃない分
どれくらいダメージを与えられているのかわからないのが困るな。


「くそっ、まだか!?」

その時、集中攻撃していた1台に大きなヒビが入り、そしてガシャンと
音を立てて崩れた。やった、まずは1台!!

「よっしゃ!あと1台だな!!」

1台壊しただけで流れが一気にこちらのものになり、オレとミッキーは
ひたすら攻撃し続けると、遂に2台目も機能を停止させた。
完全に2台とも動かなくなった事を確認すると、ふぅ、と大きなため息がこぼれた。
前かがみになっていた姿勢を背もたれにぐいと寄りかかる姿勢へシフトさせ、
インカムでポツポツと互いに声を掛け合った。かなり疲れたから大した事言えないけどな。


「やったな…」
「主砲はあと何発残ってた?はんた君」
「あと3発。危なかったぜ」
「はんた君、正直生き延びた事に凄く感謝してるよ」
「だよな。オレも」
「君みたいな熟練したハンターとチームを組めて良かったと思う」
「…熟練??」
「あれ?まさか君ってハンター歴短いの??」
「あ、いや、その…数週間ってところかな」
「…………」
「あの、ミッキーさん?」
「前言撤回。感謝すべきは僕の知識と運だな」
「そりゃねぇよミッキー!オレの操縦テクで敵を倒してきたじゃねえか!」
「さーて、それじゃポブレに帰ろうか。はんた君ドッグシステムお願い」
「くっ、お前なぁ…!!」

お前だってメカニック歴どれくらいだっての!!
だけどもう疲れきってるこの身体でケンカする気も起きないので
言われるがままにドッグシステムを作動させてオレ達はポブレに帰った。






ビッグキャノンは戦いだけで1話使うぐらい凄かったです、ホント。
でもまさか徹甲弾があんなに有力だとは思いませんでした。
素で何も知らずに適当に撃ちまくって成功した数少ない一例(笑)
そして姉ちゃんのパンツはこっそり預けてました。お駄賃は本来いらないです(汗)
ミッキーがこれに気が付いたら仲間になってくれるのかどうか。
なってくれても一生軽蔑されそうだけども。つか入手したはんたが悪い。
相変わらず仲がいいのか悪いのかわかりませんがメカニックの知識を得て
ハンターが戦車で攻撃するという連携プレイが多めになっています。
最後ミッキー少しだけ素直になったかと思ったのに、というオチでした。


ビッグキャノンを倒し大砲地帯を突破できるようになったはんたとミッキー、
あの地帯の向こうには何があるのか!

次回を待て!!

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