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MM体験記第九回  

メタルマックス体験記第九回です。(ビッグキャノン陣地跡~オードリー)


かつてオレの戦車をベコベコにしやがった砲撃の正体、ビッグキャノンを
なんとか倒した後、ポブレ・オプレで装甲タイルの補充を行い再び町を出た。
無我夢中で突き抜けたこの地帯は砲撃を浴びまくったせいでここだけが
酷く荒れていた。本当に荒野だなここは。おかげでモンスターと会わないで済むけど。
スクラップになった2台のビッグキャノンを確認して、いよいよ新境地へ。

「ここから先は何があるんだろうなー」
「僕もわからないよ。ポブレ周辺しか地形は詳しくないから」
「とりあえずモンスターだけには気をつけろよ。
見たことの無い奴が出てきそうだからな」

「オッケー」

レーダーに気を配りつつ道沿いに進むと森の茂みに隠れた一軒の家。
この辺に詳しいだろうと情報を聞きに入ってみたけど、
そこで聞いたのはあの奮戦を打ち砕く非情な言葉だった。

「あの大砲を壊したじゃと!?あれはあちらから来る
 化け物を倒すために置いていたのじゃ!なんて事を…」
「ぅえええええっ!?」

なんてこった!これじゃモンスターがこっちに来ちまうってことか!?
ああああやばいやばいオレ凄いマズい事しちまった…!!
冷や汗脂汗を垂らすオレとミッキーに同じ部屋にいたばあちゃんも口を挟む。

「あの化け物はいくらでも湧いてくるのじゃ。秘密の入り口でも使っているのかねぇ?」
「秘密の入り口??」
「うむ、そうじゃ」

オレとミッキーは目を合わせた。この罪悪感をどうにかするためにも、
秘密の入り口とやらを見つけ出してモンスターが出てこないようにしないといけない。
どうやらミッキーもそう思ったみたいだな。そんなのあるかわからないけどな。


すぐにビッグキャノン跡地へ向かい、とにかく怪しい箇所を調べて回ると
ミッキーが倒木の影にある大きな穴を見つけた。ここか!?
早速入ってみたけど、モンスターが出てくる気配は無い。
そもそもここが秘密の入り口なのかすらわからないけどな。
奥まで行くと何かのコンピューターやベルトコンベアーがあったけど、
こちらで操作できるわけでもなく、ここがどういう場所なのかがわからない。
結局、何も解決できないままオレ達はここを出て老夫婦の家へ戻った。

「…というわけで、怪しいところはあったけどモンスターがいる気配は無かったんだ。
その、ビッグキャノンを破壊しちまったのは本当に…すみません」


オレはミッキーと共に頭を下げた。下手したら弁償かもな。ああそんな大金無いよ…
ここでハンターの旅が終わるかもと思ったけど、爺ちゃんは意外にも優しく言葉をかけてくれた。

「もう良い、あの大砲のせいでお前さん達のような冒険者を邪魔してしまった事も
 考えればあれは無くても良かったのかもしれん。そもそもあったものを利用しただけだしのう。
 お前さん達の言うと通り、モンスターがいない可能性を信じよう」
「でも、モンスターがこっちに来てしまうということは…」
「大丈夫じゃ。念には念を、とここは戦車でも入られないくらい茂った森の家にしたからの」
「お若いの、気をつけてな」
「…はい」

思わず敬語になっちまった。す、凄い気まずい…!!
くい、とオレの背広の裾をミッキーが無言で引いた。こいつもさっさとここを去りたいみたいだな。
とりあえずもう一度頭を下げてここを出た。なるべくなら…もう来ない方がいいな。
ふう、とため息を吐きながらオレ達は戦車に乗り込んだ。


「はんた君、なんだかテンション下がったね」
「ああ。まさかあの大砲がそんな役割を持ってたなんてな。
 だけど秘密の入り口って一体何だったんだろうな?」

「また新しい町に着いたら聞けばいいんじゃない?とりあえず僕はここから離れたい」

それには同意。気になることは多々あるけど今はそれを解明できないんだから仕方が無い。
だけど情報が得られたらすぐに調べてみるか。…戻れたらの話だけど。



家を離れ南東へ進むと何かの集落があった。ん?なんだか前にも似た集落を見たな。
近づいてみてここはトレーダーのキャンプ地だとわかった。こんなところにもあったんだな。
トレーダーの何人かがオレ達に気付いた。…と思ったら入り口を封鎖するように立ち塞がる。
あれ?立ち入り禁止??とりあえず戦車から降りて話を聞こうと思ったけど…

「ここはトレーダーのベースキャンプ地だ。東にはポートスラム、
 北には“オードリー”という町がある。君達が行くべきはそちらだ」
「遠まわしで『入るな』って言ってるね」
「そうだな。とりあえず北に町があるのはわかったからそっちに行こう」

バンダナを巻いた屈強なトレーダーの男はオレ達がキャンプ地から離れるまで
入り口を塞いだままだった。そんなに入っちゃいけないのかよ?
とにかく北に町があるんだな、よし行ってみよう。
モンスターにも何度か遭遇したけど最良の装備もそろえているし、
オレ達自身も戦いに慣れてきたので簡単に撃破できた。
この辺にも賞金首とかいるんだろうか?それも調べたいところだ。



トレーダーの言う通り、荒野の中にそびえ立ついくつかのビルが見えた。
リオラド、ポブレ・オプレに比べてちょっと荒んだ感じのする町だな。
近づくとドッグシステムがピピピと音を立て自動的にこの場所を記憶し始める。
これでここの町にも簡単に転送されることができるのか。本当に便利だな。
そしてドッグシステムの画面に町の名前が表示された。


“オードリー”


「さて、どこから入ってみるか?ミッキー」
「そうだねぇ、ここは一つ、奥から入ってみようか」
「…なんかすねてるな、お前」

ということでミッキーのひねくれた案によって一番離れた北のビルに入ってみると、
いきなりビルの外でおっさんが倒れていた。なんだなんだ!?
思わず戦車から飛び降りておっさんに近づいてみる。ケガは無さそうだけどな…

「どうしたんだ?おっさん。具合でも…」
「うぃ~、もう飲めねぇ~~」

…なんだよ、ただの酔っ払いか。ということはここは酒場か?
それを確定付けるように地下に降りる階段の側には「BAR」の看板。
って、いつの間にかオレの後ろにいたはずのミッキーが手前にいた。
そして看板を見て、下り階段を指差しながらオレに一言。

「はんた君、入ってみない?」
「はぁ!?なんでだよ」
「ポブレだと親の監視が厳しくて入れなかったんだ。
 だから是非とも入ってみたかったんだよね、いいでしょ?」

「ふーん…オレは構わないぜ」

リオラドでも何度か入ってるし、特に問題は無いしな。あ、未成年か。
だけどそれを無視して階段を下りれば次第に感じる強い酒の匂い。そして騒ぎ声。
下りつくとそこにはたくさんの男達がカウンターを独占していた。
酒の入ったグラスを片手にギャアギャアわめいている。ったく、うるせぇな。
そこから少し離れた小さいテーブルの上でちまちまと酒を飲むおっさんが
少し据わった目でその男達を見ながらオレたちにブツブツ言ってきた。

「あいつらはごろつきのソルジャーさ。ああやって騒いでさぁ…迷惑だぜ」

ふーん、とオレはそのソルジャー達の様子を見ていた。
ソルジャー、か。確か戦車で戦うハンターとは違って自分の肉体で戦う戦士、だっけ。
頑丈なモンスターを自力で倒せるほどの戦士…仲間になってもらえれば
相当な戦力になりそうだけど、あの酔っ払いとは関わりたくないな。

ふと、その中に女がいたのに気が付いた。

ブロンドの髪が少しウェーブがかっていて、短めのジャケットとショートパンツ。
随分と色っぽい人だ、そりゃここ酒場だし大人の女性なんだろう。
姉ちゃんとは違ってガッチリした体格、だけど豊満な胸や細いくびれ………ってオレどこ見てるんだ!?
そこにミッキーがつんつんと肘をついてくる。まさか、また…

「はんた君…さてはあの女性のソルジャーに見とれてたんでしょ」
「うっ、うるせぇ!」

叫んだ後ハッと我に返った。図星だったから思わず叫んじまったじゃねえか…
そんなやり取りが聞こえちまったのか、そのソルジャーがオレに顔を向けた。
くっ…正直に言わせてもらえば、顔も美人だ。

「坊や達も酒を飲みに来たのかい?」
「ぼ、坊やって…オレは一応18だぞ」
「アタイから見ればカワイイ坊やさ。ま、歳はともかくとして…
 ここに来たという事は飲みに来たんだろう?
 だけど席は見ての通り満席…もし奢ってくれるなら席を譲ってあげてもいいよ」

「はんた君、奢ってあげなよ、綺麗なお姉さんに」
「あらあらありがとうメガネの坊や。お利口さんねぇ。
 それじゃ奢ってくれるかい?ハンターの坊や」


ミッキーにウインクをして、再びオレに聞き直してきた。
うわわ胸を強調するポーズなんかとるんじゃねぇ!!
まったく、勝手に決めやがって。だけどオレも男だ、ここはカッコ良くキめてやるさ。

「ああ、いいぜ」

チャリ、と小銭を渡すと女ソルジャーはふふん、と上機嫌に笑った。
そしてその後イスから立ち上がると腰に手を当てごろつき達に対して…

「聞きなそこの野郎共!このヘルメットの坊やがねぇ、アンタ達を
 『アホのマヌケのうすらトンカチ』だって言ったんだよ!」

「は!?」

いきなり女ソルジャーはごろつき達をからかい始めやがった!!
勿論それを聞いたごろつき達は一気に目くじらを立てる。
おいおいおいなんでケンカ売ってるわけ!?しかもオレが言ったことにしてるし!

「だからアタイは言ってやったのさ!『そんないいもんじゃない、
 サイテーのくそったれヤローだ』ってね!」


なんで更に挑発してるわけ!?

「僕はそれに『スクラップ以下の使えないクズ』と付け加えるよ」

ミッキー!!てめぇ!!!!!

このソルジャーもミッキーも何考えて…ってミッキーお前酒飲んだな!?
なんだか顔が赤いぞ!!くっそ、おっさんから一口もらったな…!
もう駄目だ、ここからの展開がたった一つしか思い浮かばない。

「言わせておけばこいつ…!!」
「ふふふ、楽しませてくれるかい?」

ごろつきは完全に頭が沸騰している。ナイフを抜きガタガタと席を立ち始めた。
そのムードに他の客は思わず席を離れ店の外へ逃げだす。
ああ、オレも一緒に逃げたい…

「言ってくれるじゃねぇかこのアマ、ぶった斬ってやる!」
「アタイはアマじゃない、“あんじゅ”って名があるんだけどさ」

そう言って女ソルジャーのあんじゅはボウガンを手にする。だいぶ使い古しているものだ。
もしかしてただ暴れたいだけだったんだろうか、この人って。
隣を見れば客が置いていった酒をまた飲んでるミッキー。

「おい、よせってばお前!変なのが来るってのに」
「テメェらも覚悟しろよ!ヘルメットとメガネのガキ共!」

げっ、これはもう逃げられない。ましてやミッキーはこんな状態だし。
女って姉ちゃんみたいな人ばっかだと思ってたのに…渋々とオレは緋牡丹のドスを抜いた。
やっぱ未成年はこういう場に来ちゃいけないよな…。









3人目の主人公、ソルジャーのあんじゅ登場。
だけど登場早々はんた達をレッツケンカに巻き込むヒト。
ここだけだと物凄いはんたが苦労人に見えます(笑)寧ろ今後もそうかも。
結局FCの赤っぽい髪の色で台詞つけてます。だけど絵を描くとなれば
リターンズのになってしまうのが大変困る。資料不足です。
はんたは18歳という設定にしました。ついでにミッキーは16。
あんじゅは20くらいかなと思います。あんまり年齢差大きいのも
なんですし。
あんじゅは精神的に大人というか、大人びて見えるという感じです。
そしてはんたは意外とウブという設定が追加されました(笑)
もう色々捏造です。ミッキーはすぐへべれけになりますし色々グダグダ。
そして大砲のアレは一体何なのかさっぱりわかりませんでした。
ビッグキャノンを壊す前に訪れるべきだったのでしょうか?
どうしようもないので放って行きました(笑)襲われはしないだろう。


たどり着いた町でいきなりごろつきとケンカするハメになったはんた!

次回を待て!!

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