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MM体験記第壱拾壱回  

メタルマックス体験記第壱拾壱回です。(ポートスラム)


オードリーで女ソルジャー“あんじゅ”が仲間に加わり、
オレ達は町の情報で得た『カエサルが探している何か』というものを探しに
オードリー南東のポートスラムに向かっていた。一体探し物は何だろうな?
それにしてもあんじゅの戦い方は凄まじい。
そりゃオレとミッキーに比べたらソルジャーとして長く戦ってきていたらしいから
戦闘に慣れていて当然なんだろうけど戦車にも劣らない火力だ。
何より極めつけは…

「はんた!このウージー最高じゃないか!」

丁度お金があったので全員分購入したSMGウージーを容赦無くぶっ放す暴れっぷり。
大抵の武器ならすぐ使いこなしてしまうのはあんじゅ自身の才能もありそうだな。
一騎当千、ってこういう事を指すんだなとオレとミッキーはあんじゅの
豪華な戦い方を唖然としながら眺めていた。…オレらの出番が、無い。

「はんた君…姐さん戦車いらないんじゃない?」
「そ、そうかもな」
「二人共何ボソボソ言ってるんだい!早く行くよ!」

あ、やばいあんじゅもインカム装備してるんだった。彼女を怒らせるとまずい。
もう「…すごい漢だ。」と呼べるようなトランスを起こさせてはいけない。
ほら、と手を振るあんじゅにオレとミッキーは慌てて戦車を進めた。



廃墟の建物の集まり、ポートスラムに着いたけど瓦礫が邪魔して戦車は入れないみたいだ。
仕方なくオレとミッキーは戦車を降り、SMGウージーを手にした。
早速白兵戦を得意とするあんじゅの出番だな。

「たまには生身で戦わないと腕がなまっちゃうんじゃない?」
「戦車に乗らないままの方も困るけどな」

一番最初に見えたビルに入ってみれば、まさしく廃墟。誰もいる気配がしない。
カエサルがこき使ってたらしいごろつきもいないみたいだな。
静かなビルの中で手始めに迎えてくれたのは緑色のアメーバ…DNAブロブだった。

「なんだこいつ…気持ち悪っ!」

先制攻撃でウージーをかますといきなりDNAブロブは分裂し始めた。
その様子は本当にグロテスク。気味悪い音を立てながら増殖してやがる。

「まずいね。一気に倒さないとどんどん増殖していくよ」
「ならば攻撃あるのみだね。さあガンガン行くよ!!」

あんじゅが今度は攻撃をするがまた増殖が始まる。こ、これって本当にまずくないか…??
オレもできる限りウージーを撃ち続けたがなかなか奴らは消えてくれない。
ミッキーが何かうーん、と考えていた。モンスターにも多少知識があるこいつだ、
何かこのモンスターの弱点とか知っているのかもな?

「あっ!」
「あんじゅ!?」

あんじゅの悲鳴でオレはとっさに声のした方を向いた。
DNAブロブの吐いた酸があんじゅにかかったみたいで、左腕を押さえながら
あんじゅがかがみこんでいた。オレは反射的にウージーを構える。
そして容赦無く攻撃を浴びせるとようやくブロブの群が消え去った。
すぐにあんじゅの元へ駆け寄ると、少し顔色が悪くなっていた。酸のせいか?

「あんじゅ、大丈夫か?」
「大丈夫さ。でも酸か…厄介なものを浴びちまったね…」
「酸?ええと、はんた君。中和剤持っていなかった?」
「そういえばそんなの前買ってたような…あ、あったあった」

オレは腰につけているカバンから中和剤を取り出し、あんじゅに手渡す。
小瓶に入ったそれを一気に飲み干すとあんじゅはすくっと立ち上がった。
備えあれば憂いなしってやつだ。良かった、持っていて。

「ありがとう、助かったよ」
「なあミッキー、酸ってのはそんなにまずいのか?」
「そうだね。毒が体内に回ってるからどんどん体力を奪われるんだ。
 それとさっきのブロブなんだけど、増殖した時の奴らの体力は
 オリジナルに依存するからここは果敢に攻めて体力をどんどん削るしか
 いい対処法が無さそうだよ」

「そうか。どっちみち攻撃しか方法は無いか」

ウージーをガシャン、と構えなおし、オレ達はビルを隈なく散策した。
そこで1人の男を発見したが、その男はオレ達を見るなり怯え震え上がって身を丸める。
そしてオレ達の話しかける声なんか聞こえていないみたいにずっとつぶやき始めた。

「ひぃーっ…勘弁してくれ!“ヤズー”の居所なんておらぁ本当に知らねえんだ!」
「…ごろつき共に脅されてたんじゃないかな?ヤズーって人を探すために」
「そうかもな。でもオレ達の声も届いていないんじゃ何を言っても無駄か」



このビルにはこれ以上目ぼしいものは無いみたいだな。ということでここを出る。
でもオレの耳にはある男の言葉が残っていた。最上階で生ぬるい風を受けていた男だった。

「大昔の奴らがこういう建物を作ったんだよな。
 そういう奴らって一体どういう暮らしをしていたのか気になるぜ。
 …だけどよぉ、そんな凄い奴らがどうしてあっさり滅びちまったんだかね?」

確かにあんまり深く考えていなかったけど、いつからモンスターが世界を
蔓延るようになったかもわからないし、原因すらわからない。
だけど考えたってどうしようもないか。今はとにかくハンターとして冒険を続けるんだから。



他のビルもあったので入ってみると先ほどの男が言っていた“ヤズー”という男と会った。
どうやらこの男が捜されていた理由はカエサルの持っていたある物を奪ったからみたいだ。
ヤズーは慌てた表情で命乞いを始めた。いや、そこまで問い詰める気は無いんだけど…。

「た、頼むっ殺さないでくれ!ほんの出来心だったんだ…
 盗ったロックハッカーは隣の部屋のタンスにある!」

盗んだのはロックハッカー、だとさ。
こんなのを盗られたくらいで血眼になって探すなんてそんなに大事なものなのか?
とりあえず隣の部屋に行くとタンスがポツンとあった。そっと戸に手を当てる。

「さて、ここの中に…うわあぁ!?

何かがタンスの中から飛び出し、オレの頭に直撃した。
その衝撃で吹っ飛ばされ、後ろで様子を見ていたミッキーも巻き込んでまたもや尻餅。
ヘルメットしていなかったらもっと痛い目に遭っていたかもな。
ケツの下敷きになっているミッキーがベシベシとオレの背中を叩く。


「お、重いよはんた君…」
「いててて…わ、悪い。変なのが突然…って何だありゃあ!」

タンスから飛び出して来た正体は緑色のモサモサした変なモンスター。
まるでタンスのカビの塊みたいだ。目は無いけどモンスター並の口がある。
タンスに寄生した頭部しか無いそのモンスターは…タンスゴン

「なんだその名前は」
「言いたい事はわかるけど、まずこれをどうにかしないといけないよ!」

3人で一斉にウージーを構えそして乱射。タンスは一瞬で蜂の巣。
だけどタンスゴンはまだ生きているみたいで、どことなくタンスの臭いを巻きちらしながら
鋭い牙を剥いて襲い掛かってきた。…何故かミッキーが一番噛まれそうになってたけど。
だけどバギーの操縦と同じく直撃は避けてる。すばしっこい奴め。
でも3人の力を合わせればこの通り。タンスゴンはぐったりとうなだれ消滅した。
あちこち噛まれたせいでボロボロになってるツナギを見ながらミッキーがぼやく。

「やれやれ、どうして僕がこんな奴に狙われないといけないのさ」
「一番小さいしね、もしかしたら美味しそうって思ったのかも」
「はははは!そうかもな」

いつも小馬鹿にされている分あんじゅがミッキーをいじってるのは
なんだか爽快だった。思わず笑いが出ちまうほど。
ちょっとムッとしたミッキーはヤズーの元へさっさと行こう、と促し始めた。
そうだ、ヤズーめオレ達をハメやがって!!
ヤズーはオレ達が戻って来て驚いていた。どうやらあのタンスゴンはこいつが
仕掛けた罠みたいだな。こうして何人もハメていたんだな…なんてヤローだ!
オレ達が怒りの気を纏いながら部屋に戻ってきたのを見たヤズーは顔面蒼白。

「た、倒しやがったのか!?…あ、いやそんなつもりじゃ」
「ふーん。そんなつもり?どういうつもりかなぁ」

ミッキーのメガネがキランという効果音を出しかねないくらい奴の背中から
ドス黒いオーラが放たれているのをオレとあんじゅはしかと確認した。
ひとまず黙ってミッキーの様子を見守る。

「許してくれ!このカギでロックハッカーが入った木箱を置いてる部屋に入れる。
 だから殺さないでくれぇっ!!頼む……」
「今度も偽物だったら分子分解してやるんだからね」

ミッキー…それ人間に使う四字熟語じゃねぇよ。口では突っ込まないけど。
ヤズーの目の前でウージーをガッシャンと構えるミッキー…こいつとんでもないサドだな…。
だけどこいつの言うとおり、木箱からまた変なのが出てきたらオレは
DNAブロブをこの部屋に放っていこうと思う。
ヤズーからもらったアパートのカギを使って部屋を開けると木箱が無造作に置いてあった。
そして中身を恐る恐る開けてみると中にはロックハッカーが。
様々な鍵がひっついているな…ん、カードっぽいのまである。
これならどんなカギがかかってる扉でも開けられそうだな。
これで用事は済んだ。外へ出たけどそういえばまだ未踏のビルがあるのに気が付いた。


そこへ入ると戦車を売ってるおっさんがいた。だけど戦車っていくらするんだよ。
ミッキーが言うにはオレ達の手持ちじゃ到底手が届かない金額だとさ。
こういう時こそ賞金首を倒してその金で買いたいもんだな。

「…なあ、はんた」

オードリーへ向かう途中、戦車から降りて少し休憩時間をとって
モスキートに軽く寄りかかっていたオレにあんじゅがぽつりと声をかけた。
その表情は気難しそうで、右手には先ほどのロックハッカーが握られていた。

「どうした?」
「このロックハッカーさ、返すのやめようよ」
「あんじゅ…?」
「アタイ、この間のごろつきから聞いてたんだ。カエサルが今ふんぞり返っているのは
 本人は『力があるからだ』って言ってたけど実際はこれで…」

「これを使って盗みを繰り返して…ってことか?」
「なるほど、随分とご立派な事を仰るようで。それなら…」

ミッキーもスパナを持ちながらいつの間にか会話に入ってきていた。
言葉の続きはオレの考えと同じだったようで、あんじゅもそれに気付いたみたいだ。

「それじゃ…」

目を合わせたオレとミッキーは同時ににやけた。それを見たあんじゅもにやっと笑う。
オレ達は勇者でも正義の味方でも無い。逆に悪党でもないけどさ。
あんじゅから渡されたロックハッカーを高々と掲げた。

「こいつ、もらっちまおうぜ!」

どうせカエサルのような奴に戻すくらいならオレ達モンスターハンターの為に
使わせてもらうぜ!まあもらうというより没収という形でもいいだろうな。



次に向かうはオードリーの北。
ひとまずオードリーで装甲タイルの補給や今後のために中和剤を買っていた時だった。
店内で町の人がこんな話をしていた。

「あのレッドウルフがここに来たらしいぜ」
「ああ、それでカエサルに会ってきたってな。だけどカエサルの奴、
 ウルフを『力の使い方を知らない愚か者』って言ってたらしい。
 しかもウルフがいなくなってからだってよ?とんだ臆病者だぜ」

あのウルフが、愚か者だって…?

オレはウルフが一体何をしようとしているのか全くわからない。
でも、あいつを悪く言う奴は許せないと思った。
そして益々あのロックハッカーは返すべきじゃないとも。


「遅かったじゃないか、はんた」
「ごめん」
「…はんた君?何かあったのかい?なんだか浮かない顔してるけど」
「何でもねぇよ、ほら行くぜ!」

オレはモスキート、ミッキーはワイルドバギーに乗り込み、
そしてあんじゅは相変わらず生身のままで。
オレ達は北を目指した。







タンスゴンが一番記憶に残ったポートスラムでした(笑)
開けた途端ボス戦になるとはかなり油断しましたとも…。
ミッキーが一番攻撃を受けたのは実話です(笑)
尚、DNAブロブはこの後マドハンド作戦として経験値稼ぎに利用されました。
それにしてもあの戦車は何ぞや、というところも。どうあがいても買えそうにありませんし、
とりあえずあんじゅも生身で平気なので放置。忘れた頃に戻る予定。
実はここに書いてませんが変なオブジェがたくさんある建物にも行ってました。
下水も通り手に入れた刺青シールも一体…。即行トランクルーム行き。


新たな地へどんどん進むはんた一行!次なる賞金首はどいつだ!

次回を待て!!

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