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MM体験記第壱拾八回  

メタルマックス体験記第壱拾八回です。(地下鉄跡~東京タワー)


東京タワーへ向かう途中地下鉄跡で出くわした賞金首ムカデロン。
巨大ムカデだな、ホント…うわ、物凄い数の足がワシャワシャ動いて気持ち悪い。
ムカデロンはその身体についた土砂をブルンと振り落としオレ達の戦車にぶつけてきた。
お?なんだなんだいきなりやる気みたいじゃねえか。
既に臨戦態勢に入っていたからすぐに反撃をかました。

「これでも喰らいなっ!!」

オレのモスキートの攻撃がまず直撃し、その威力にムカデロンは暴れまわる。
壁にドスンドスンとデカくて硬い甲冑がぶつかり駅全体が揺れ出した。
このまま暴れさせていたらここの駅ごと潰れちまうな!
早いところ決着をつけないと。

「二人共、一斉射撃でケリをつけちまうぞ!!」

モスキート、パンサー、バンの主砲3連打でムカデロンはあっという間に黒こげ。
先ほど鳥肌が立つほど気味の悪い蠢き方をしていた無数の足が硬直している。
どうやらやっつけたみたいだな。へへ、どんなもんだよ。

「な?見たろミッキー。オレはまだまだやれるぜ」
「やれやれ。すぐ調子に乗るんだから」
「あ、このウロコでいいかい?賞金首の証拠品」

オレの一言にミッキーは冷たい反応であんじゅはあっさりスルー。
なんだかこのチームでのオレの立場が色々危ういと思った。
そういえばさっきここにいたおっさんはどうしたんだろうと探したら
腰が抜けて動けなくなっていた。ああ、もう仕方が無いな。
おっさんをまずイーデンへ運んでから再度オレ達は地下鉄を抜けて東京タワーへ向かった。



東京タワー。それはあくまで昔の呼び名であって、そんな立派な雰囲気は全く無い。
まず地下鉄があんなだし、こうして外はモンスターが出てくるわけだし
人なんていやしないんだろうな。その、昔の技術を守ってる人以外は。本当にいるのか?
戦車を置き一応武器を構えながらタワーの中へ入った。やはり人気は無い。
たくさん並べられているゲーム機、ジュークボックス、テーブルにイス。
かつてここはたくさんの人で賑わっていたんだろうな。
でも今はオレ達の足音しか響かない、静寂の塔だ。

「本当にこんな所に多くの人が来てたのかな…」
「そうなんじゃないの?ほら、このゲーム機指紋がたくさん付いてる。子供のでしょ」

ミッキーとあんじゅも本来賑わうはずの場所が廃墟のようになっている事へ
違和感を抱いているみたいだ。階段を見つけたので上ってみる。


2階へ上ると人が棒立ちで待ち構えていてギョっとした。
一瞬武器を構えちまったけど何一つ表情を変えない硬直したその人に違和感を感じ
じっと見てみればなんだ、よく見たら蝋人形じゃねえか。
なんだよもう驚かせやがって…。それにしてもたくさんの人形があるな。

「きゃぁぁぁぁ~~~~!!」
「ひゃぁぁぁぁ~~~~!?」
「ぎゃぁぁぁぁ~~~~!!」

オレの後ろを歩いていたあんじゅが叫び、つられてミッキーが叫び、
2人の突然の叫びにオレも叫ぶ。3人の叫び声がフロア全体に響いた。
い、一体どうしたんだよオイ!思わず叫んじまったじゃないか!

「どどどどどどうしたの姐さん!?」
「ううううううううう後ろの人形がこっちに動いて来てる!」
「ギャーー!!ななななななななんだぁ!?」

黒い服を着たドラキュラのような蝋人形がこっちに向かって来てる!?
ニヤリと笑うその口から牙が見え、目はギラリとオレ達を睨んでいる。
どうして、と考える暇なく反射的にそいつから逃れるように走り出す。
あまりに慌てていたものだからオレはブーツのヒモを踏んでコケてしまい、
それによってミッキーがオレの足に引っかかって転び、更にあんじゅが
オレらの上に圧し掛かる。もうメチャクチャだ。ドミノ倒しになっちまってる。
ちょ、ちょっと2人分の体重はお、重……。
間に挟まれているミッキーがズレたメガネを直しながら猛抗議。

「も~、こんなところでドジ踏まないでくれる?はんた君」
「悪い悪い…だから、ど、どいて二人共」
「…あれ?坊や達、ご覧よ。人形が止まってる」

ふと冷静に戻ったあんじゅが人形を指差す。ようやく解放され寝転がったまま
視線を変えれば、確かに蝋人形はオレ達のいる場所の少し奥でピタリと止まっていた。
どうやら人が近づくと一定の場所まで動く仕組みみたいだな。
だけどドラキュラ人形が通る通路に上の階への階段があった、
これは通せん坊ってやつか?展望台に行ってみたいってのによ!
まったく、昔の人はどうやってこいつをどかしていたんだか…。
とりあえず人形がギミックだったので一安心し、そして3人転んだ恰好のまま大爆笑。
モンスター相手にだってパニくったこと無いのにこんな蝋人形に…本当に笑えてくるぜ。
その時床に手をついて笑ったオレの右手が何かのスイッチを押したみたいで、
今度はオレの真後ろにあったステージの人形が勝手に動き出した。
どうやらダンスを踊り始めたようだ。腕やら足やらがぎこちなく動いている。
でも一度冷静を欠いたオレ達にとってそれは恐怖の一撃に他ならなかった。

「ぎゃぁぁぁ今度は何だぁぁぁ~っ!?」
「わああああああもう帰るぅぅぅぅ!」
「嫌ぁぁぁぁ~~っ!!」

3人それぞれ叫びながら別の上り階段を見つけ、3階へ逃げ出した。
ブーツのヒモはほどけたままだったけど上手いこと踏まずに済んだみたいだな。
3階に人形は見当たらない。とりあえず落ち着こうと床にへたりと座り込む。

「もう、あれはああいう楽しみなのかなぁ」
「あんな人気が無いところで急に動かれるとちょっとなぁ…」
「余計な運動しちまったね。まったく…昔の技術ってのはどうなってるんだい」

オレ達は昔の文明に思いっきり愚痴をこぼしながら探索を続けていると、
人形がまたもや現れた。ちょっと痩せているヒゲを生やしたオッサンだ。
今度は落ち着いていたのでイーデンで新調した超音波砲を構える。
すると人形は顔色を変えてヒィッと悲鳴を上げた。
…あれ?もしかして…

「ちょ、ちょっと何を…!」
「あ、人間だ」
「あらホントだわ」
「悪い、さっき蝋人形に襲われたもんで」
「ビックリしたなぁ。あのドラキュラ人形か。
 もしオレの願いを叶えてくれるならいい事教えてあげるんだけど」
「あれをどうにかできるのか?」
「そうだ。だけど教える前にこっちの頼みを聞いてほしい。
 地下に落ちちまったオレの大好きなマリリンの蝋人形を持ってきてくれたらな」
「オッケー、持ってきてあげるから教えてちょうだいね」

東京タワーで初めて会った人間のおっさんの言う通り
地下へ降りると、そこは下水道だった。なんだかソルの下水を思い出す。
でも、もうオレはあいつらなんかに負けないぞ。

「あまり広くないね。これならすぐ見つかりそうだよ。蝋人形だしね」

チャプチャプと足音が水音と共に鳴り、ぐるりと狭い下水を探索すると
真っ赤なドレスに身をつつんだ派手派手しい女性の蝋人形があった。
これがマリリンか。…一応美人の領域には入るだろうけど、これ人形なんだよな。
どうしてあのオッサンはこれを大事にしていたんだろう?

「よし、ちょっとデカいけどこれを運んで…」
「はんた君っ、来たよ!!敵だ!」

ハッとマリリンから声がした方へ目線を変えればそこにいたのはメチルアマゾン。
まさかもうご対面になるとはな…!
しかも運が悪いことにマリリンが置いてあったのは袋小路。
こいつらから逃れることはできないし、煙玉もストックが無いから袋のネズミだ。
…ん?逃げる??
頭によぎったそれをリセットし、ガチャ、とわざと音を立てて超音波砲を構えた。

「もう逃げてなんかいられるかよ。ぶっ倒してやるから観念しな」
「ミッキーは下がっててマリリンを守りな。アタイとはんたで倒すから」
「……オッケー」

メチルアマゾンは2体。
この超音波砲はモンスターを広範囲に渡って攻撃できる。
オレとあんじゅで一気に攻撃すれば…!!
まずオレが先にメチルアマゾンへ向かって走り出す。
勿論あっちも攻撃を仕掛けてきたけど自分の集中力を最大限まで高め、
ギリギリのところでかわし相手の懐まで潜り込む。
そして超音波砲をゼロ距離で放つとメチルアマゾンは超音波に苦しみだした。
そこへあんじゅが更に追撃を与え、とどめを刺す。
意外と脆いんだなこいつら。
へへっ、と笑ってあんじゅとハイタッチ。

「やるじゃないか、はんた」
「あんじゅには敵わないけどな」
「ハイハイ二人共、いいムードのところ悪いけどこれ運ばないと」

…なんだよ、折角宿敵を倒せて満足してたってのにこいつは。
まぁ確かにここにいたらまた別のメチルアマゾンに出くわすだろうから
早くここから出ないとな。何度も上手くいくようには思えないし。
で、マリリンを運ぶのはオレの役割だった。お、重い…


3階のおっさんのところまでマリリンを運ぶとおっさんは
行方不明だった娘を発見した父親のような面をして喜んだ。

「おかえりマリリン!待っていたよ。ありがとう、見知らぬ客人さん。
 それじゃ約束通りあの人形を止める方法を教えよう。
 ドラキュラ人形の 近くに赤い服の人形があったろう?
 あれは動かすことができるから そいつを動かせば
 ドラキュラ人形の動きを止められるんだよ」

そう言っておっさんはテーブルの前にマリリンを移動させ、
自分はその向かいのイスに座る。
おっさんにとってマリリンは人間と同じなんだな。
…よくわかんないけどな、そういうの。
礼を言って2階へ下りればまた怖い顔つきのドラキュラ人形。
いつの間にか元の位置に戻っていた。
ええと、他の人形はほとんど青い服だけど…

「これが動かせる人形か」

赤い服を着た少女の蝋人形を押すと、ズズズと簡単に動いた。
で、これをどうするかだな。
こういうのは、こいつにおまかせだ。
メガネがキュピーンとでも音を立てんばかりにミッキーの目が光る。

「…で、僕にやれとね」
「そういうこった。頼むぜ」
「はいはい。えーと…」

ミッキーはドラキュラ人形の動きを確認しながらどう人形を置けば
ドラキュラ人形を止められるか試行錯誤している。
そしてドラキュラ人形が端まで移動した時ミッキーは
赤い服の人形をドラキュラ人形の背後へ押し込んだ。
ドラキュラ人形の動く力では蝋人形を押し出すことはできないらしく、
これで動きを封じることができた。

「さっすが!やるじゃないかミッキー坊や」
「サンキュー、ミッキー」
「ちょっと二人共、あんまり叩かないでくれる?脳細胞死んじゃうから」
「多少叩いたって死にやしないって!」

オレとあんじゅはミッキーの頭を軽くぽこぽこ叩いてやった。感謝のつもりでな。
ようやく上がれるようになった階段を上るとエレベーターがあり、そこから屋上へ。
するとすぐにテント張りの下で蠢く人を見つけた。


噂通り、ここには老夫婦が住んでいた。この人達が昔の技術を守っていた人か?
老夫婦はオレ達に気付くと始めは驚いていたものの、久しぶりの来客に顔を緩ませた。

「こんなところへどうしていらしたんだい?」
「ああ、えっと、昔の技術を守ってる人達がいるってイーデンの人から聞いて」
「そうか。あれのことかもしれんな」

爺さんは杖をつきながら隅に置いてある木箱の前まで歩き、中から何かを取り出した。
それは見たことも無い小さな液晶画面付きの機械だった。
見慣れないその機械に顔を覗き込むオレ達に爺さんはその名を告げた。

「これは『BSコントローラー』と言ってな。
 お前さん達の居場所を衛星から確認することができるのじゃ」
「エイセイ?」
「衛星って…それって地球の外から僕らの場所を確認するってこと!?」
「そうじゃとも。詳しそうじゃの」
「古い本で少しだけ。でもそんなの本当にあるなんて思わなかったよ。
 どうして今はこういう技術を作れる人がいないの?」

「さぁのう…ワシらは長い間ここから外へ出ていない。
 そしてこれからも外へ出ることは無いじゃろう。だからこれを役立ててほしいのじゃ」

爺さんからBSコントローラーを受け取る。…本当にもらっていいのか?これ。
BSコントローラーに再びオレ達3人の視線が集中するのを見て
爺さんの表情が嬉しそうに綻んでいた。その気配に気づきオレも笑顔で返事をした。

「それじゃ、ありがたく使わせてもらうぜ」
「気にすることは無い。達者でな」





老夫婦に別れを告げてオレ達は東京タワーを後にした。
そして早速BSコントローラーのスイッチを入れてみると、ピュインという
ドッグシステムとは違う音がして、ジワジワと何かが画面に映し出されてきた。
…ん?これ何だ??ぐにゃぐにゃした形だな。
画面を凝視したミッキーがこれの正体がわかったのかとある地点を指差して説明する。

「あ、これが地図なんだ…ほら、この辺ポブレだもん」
「ってことは、ここがリオラドか!へぇー、こんな遠くまで来たんだなぁ」
「それで今いるのがここ、と。まだ行った事の無い所もあるじゃないか」
「あ、なんだろうね?この砂漠地帯とか」
「うわー、賞金首いそうだな」

オレ達はしばらくその機械に映し出された地図を見て
自分達の旅路を振り返っていた。







東京タワーのシナリオだけでこんなに費やすなんて(汗)
ドラキュラ人形には本当にビビりました。いきなり動いてついてきて!?
あんじゅが女性らしい面を見せてるのはやっぱりこういう時ぐらい素になってほしいからです。
あと踊る蝋人形は実は某マイケルさんもあります(笑)
一応本物の東京タワーも修学旅行で行ったことがあったのでああいうのが
廃れているのを想像するとなんだか怖い気もします…。
なんだかギャグっぽい展開になってしまいましたが結構重要な話だったような。
昔の技術の行方がさっぱりです。


益々深まる世界の謎!はんた達の次なる目的地は?

次回を待て!!

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